園日記

アリの観察 その後・・・

たいよう組(5歳児)

以前の園日記でアリに興味を持っている姿を紹介しました。
土の中の世界を生で見たいという子どもたちのリクエストに応じて、
アリのすハウスというものを用意しました。

(子どもたちも興味深々でしたがいつの間にか、園長先生はじめ保育士たちも興味を持ち、早くやりたい!!と意気込んでいました。大人も一緒に楽しむこと、大事ですよね♡)

子ども達にこの計画を話し、早速アリを採取することに!!

エサは何がいい??と聞くと、「ドーナッツ!」と以前出てきた意見で試してみることに。 公園に行き、エサを仕掛けてみたのですが・・・

「あれ??全然来てくれないじゃん‥ 何で??」
とがっかりです。その日はアリを捕まえられずに帰ってきました。

帰ってきてアリの図鑑を確認すると、アリは何でも食べると書いてあります。

「公園のアリはドーナッツが好きじゃないのかな??」

「好き嫌いしてる!?」と話し合いがあり、結論は「ドーナッツは固いのかも」

アリのすハウスに入っていた、アリの説明書には、甘い汁が好きと書いてありったので、甘い蜜がいいのでは??となりました。

そこでガムシロップを用意し、またまた公園に。

ガムシロップを仕掛けたのですが、アリがあまりおらず・・今回も無理かな?と思い、あきらめて遊んでいると・・・

「先生!!大変なことになってる!!」と大騒ぎ!!何とアリが群がり100匹以上いるではないですか。

キットに入っていた採取するための物を置いて捕まえようとしたのですが、アリの警戒心が強くつかまらず・・2度目の失敗です。

どうしたらたくさん採れるのか??2度の失敗を経て考えた結果・・・

1. エサはガムシロップにする
2. 離れて待つ
3. たくさん集まったところで、そっと捕まえる
4. 巣に自分たちで入れてあげる

という作戦を作り、いざ公園へ!!

餌を置くところはどこがいいか、と相談し、仕掛けて遊んで待つことに!!

すると全然いなかったアリが少しずつ集まり、エサがあることを知ったアリが巣に戻って仲間を連れてくるところを見ることが出来ました。でも集まるまでじっと我慢です。
集まってきたことろでそっと捕まえ直接アリのすハウスに入れてあげました。

たくさんのアリを捕まえることが出来、大成功!!!!

早速、観察が始まりました。

小さなアリですが砂を少しずつですが一生懸命運んで道が出来ていきます。その健気さが何とも言えずずっと眺めてしまう程です。
「土の中でアリさんは頑張ってるんだね」「アリさん力持ちだね」と話したり、♪アリさんのお話聞いたかね~と可愛く歌ってくれたりしています。

子どもたちの生活の中で、一緒に興味を持って保育士も一緒に没頭する。
はたから見たらバカバカしいことかもしれません。1つの目的を持ちながら、一緒に考え、試す。そして成功する。そんな経験をたくさん共にすることで、生きる力を育てることが出来るような気がしています。

幼児クラスでは引き続き、生き物に興味をもち、保育を進めています。

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